「家を買うか、借りるか」。
このテーマは、人生の選択肢の中でもかなり大きな決断のひとつですよね。
私たち夫婦は、主人が40歳のときに35年ローンを組んで家を建てました。
当時はハウスメーカーの営業マンの「これくらいは普通ですよ」という雰囲気に後押しされ、「まぁ何とかなるだろう」と約4,000万円を借り入れ。
あれから16年、子どもたちは巣立ち、家には夫婦二人と黒猫のれいちゃんだけ。
まだ2,150万円のローン残高を抱えながらも、日々この家で暮らしています。
ふと、「もしあのとき賃貸という選択をしていたら、どんな人生だったんだろう?」と考えたことから、今日のテーマが生まれました。
家を建てたあのとき——ワクワクと勢いと“普通”の圧
35年ローンという言葉に、当時はそれほど重さを感じていませんでした。
営業さんの「これくらいは当たり前」という言葉に安心し、むしろ“夢のマイホーム”に胸が躍っていたのを覚えています。
子どもたちと一緒にあれこれ希望を出し合い、完成前の土地にテントを張ってキャンプまでしたあの頃。
この家には、そんな家族の“青春のような時間”が詰まっています。
家族4人で暮らしたのは9年間。今は広すぎると感じるこの家も、落ち着く場所であり、私たちの心の支えになっています。
持ち家と賃貸、実際お金はどう違う?
改めて「もし賃貸だったら…」と現実的な視点で考えたくなり、50年間住むと仮定して試算してみました。
- 賃貸(家賃月10万円×12ヶ月×50年)+引越費用=6,000万円超
- 持ち家(住宅ローン+固定資産税+リフォーム)=6,000万円超
結果は…大差ないんですよね。
ローンを払い終えてもリフォームや修繕費がかかるし、賃貸はそのぶん身軽だけれど家賃はずっと払い続ける。
つまり、「どちらが得か損か」ではなく、「どんな暮らしをしたいか」という視点が必要なんだ、と気づきました。
16年暮らして思うこと。そしてこれからの30年
もし賃貸を選んでいたとしても、子どもたちとたくさんの思い出を作っていたと思います。
結局のところ、住まいは“箱”ではなく、“そこでどう暮らすか”がすべてだったのかもしれません。
これからの30年、夫婦ふたりでどんな人生を送りたいか——
持ち家で土地に縛られて生きていくのか、賃貸で自由に暮らすのか。
でも現実には、仕事も人間関係も、築いてきた地域の中で続いていくことがほとんどで、「じゃあ明日引っ越そう!」とはなかなかいきません。
答えが出ないのは当たり前。
人生の正解なんて、きっとずっとグレーのままなんですよね。
それでも私は思います。「この家にいる間は、ここでできるだけ楽しく生きていこう」って。
まとめ
持ち家か賃貸か——
きっと多くの人が悩むテーマだけど、比べてどちらが“良い”とか“正解”というものではなく、「自分がどう生きたいか」が一番大切なのだと今は思います。
たったひとつ、私が確かに思うのは、
「この家で過ごした16年間、確かに幸せだった」。
これからの35年も、そう思いながら生きていけたらいいなと思っています。
そして、今まさに人生を築きはじめている20代のわが子たちには、心から伝えたいことがあります。
これから仕事に夢中になったり、家族を持ったり、たくさんのことを経験していく中で、「自分はどんな暮らしをしたいのか」を大切にしてほしい。常識や固定観念に縛られず、自分たちらしい家と人生を選んでいってほしいなと思っています。


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